「私はいったい、何と闘っているのか」をオンライン試写会で鑑賞。
スーパーに25年勤めて主任止まりの男・伊澤(安田顕)。自分のことより店のために誠心誠意働いて、仲間たちからも信頼されているのだが、なかなか報われずに、いつか店長になりたいと心の中で思い続けている。
家庭では、美しい妻(小池栄子)と娘たち(岡田結実・菊池日菜子)に囲まれて幸せそうなのだが、お父さんの影は薄く、常に「父の威厳」を保とうとつまらんことばかり考える。
本作のおもしろいところは、常に聞こえる「ちっせえ男の心のつぶやき」。
基本ネガティブ思考の妄想癖のつぶやきは、原作が「つぶやきシロー」なだけにそのまんまなのだが、安田顕が演ってもばっちりハマる!
謎の従業員・高井さんが良いんだけど、これファーストサマーウイカだってわからなかったわ。
それから佐藤二郎みたいなガキがおもしろい!
「世の中なーんとなくうまくいかない奴の方が多くて、それでもなーんとなく生きてるんだからさ」
なかなか報われなくてもがんばって生きている全国の中間管理職に送る映画。
スカッとはいかないが、「がんばろう」って元気はくれるよ。