symax

私はいったい、何と闘っているのかのsymaxのレビュー・感想・評価

3.0
伊澤晴男、45歳、スーパー"ウメヤ大原店"の万年主任にして、店の司令塔…

今日も誤発注により、大量に仕入れた素麺の処分という店舗の危機を春男を先頭に、店員総出の起死回生策で何とか難を逃れる…"やっぱり、頼れるのは主任だ"…

ですが、春男の頭の中はどこかモヤモヤ…

店長になれそうで…なれず…良かれと思った事は裏目に…それでも春男は戦う…脳内で…

つぶやきシローの小説を映像化しただけに、流石のつぶやきというかボヤきっぷり…安田顕の独特の間の上手さもあって、中年男の脳内暴走ぶりが極端ながらもその悲哀を共感させるコメディー…

…いや…これ、もうある意味ファンタジーです…
…設定があり得ない…

そもそも、設定に違和感を覚え、話が進めば進む程、話に入り込めなくなってしまって…

春男と妻律子との関係は理想の夫婦像ですし、春男と3人の子供達との関係も正に理想的…そんな幸せな家庭がありながらの春男のモヤモヤぶりに若干イラッときてしまいました。

出演者の演技が良かったですし、笑い泣きの展開も楽しかっただけに、この設定自体で物語に入り込めない私の心は、なんだか不完全燃焼…そうか、この感じが"私はいったい何と戦っているか"ということかと妙に納得…

実際に会社にいたら、あー無理無理無理…となる西口店長ですが、ちょっと好き…
symax

symax