あきら

ブレードランナー ファイナル・カットのあきらのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

2049後再見。
これくらい、退廃と言う名の不純物があった方がいいな。ローテクだけど、完全に絵として好みなんだ。今となっては「近未来」って言葉に感じる郷愁めいたものは、この作品に由来してるのかもしれない。

そしてああ…すべてはデッカードのこの嘘から始まったんだったな…

ただ、見直してみても完全にロイとプリスに寄って見てしまうので、レイチェルに思い入れが薄いのが私の敗因。
ロイがプリスに贈る、はみ出た舌を仕舞う最期のキスが好きすぎてですね!
自然発生した命ではなくとも、彼らには愛する者の身体を慈しみ悼む情緒があるわけじゃないですか。
そのロイがタイレルの目に指を突っ込む。そこにどれほどの恨みと悲しみが込められているのか。彼らに与えられた短い時間の中でどれほどのものを科せられたのか、それを見たいと思ってしまうのです。

とにかく金字塔なんだよね。SFってだけじゃなく、精神性やら存在の根源とかってとこでの。

リドリー監督、さらに続編作ってくれるんでしょうかね?
あきら

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