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自由を我等に 4K デジタル・リマスター版のsのレビュー・感想・評価

3.9
サイレントとトーキーが混ざった作品を初めて見た。ずっと音楽が流れていて少し早回し感のある身振り手振りが大げさなサイレントっぽいシーンと、普通に話しているシーンが混ざっていて不思議な感じ。それによって作品が面白くなっているかというとそんなことはないが、こんな時代もあったんだな、という意味で興味深い。
工場でわちゃわちゃシーン、チャップリンのモダンタイムスを思い出すと思ったらこっちが元ネタだったのか。刑務所でも何か作らされてたし、工場で働く一般人も囚人と大して変わらない。
窓を見上げるのに夢中で本人が目の前にいるのに気付かないエミール。
ルイの奥さんと愛人のキスシーンに遭遇して手を口にあててUターンして帰っていく2人組がコミカルでかわいい。キスシーンはまだ映せない時代なのか。
再開したルイとエミールの男子って感じのノリがかわいい。
ジョゼフというルイの使用人がペンギンみたいな体型で芸術的。
最後10分くらいのシーンで、機械は人間の手になったが脳にはなれない、と言っていたな…今は脳にもなりそうな時代。
最後10分の強風シーンは退屈だったけど当時どうやって風を発生させたのか気になる。巨大扇風機なんてなさそうなのに。
2人は無一文で追われる身なのに、大丈夫なんだろうな、むしろ刑務所や機械から逃れて自由になったんだな、という爽やかな終わり方。モダンタイムスよりずっと好みだし見やすかった。
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