嫌さと最悪さが何層にも重なって、この世は地獄…という感じ。昨日『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を観たばかりだったので、余計に「家父長制と男のプライドはクソ!」という気持ちが頂点に達してしまった。
二章と三章で例のシーンが繰り返されるのは正直辛かったけど、起こったことは変わりないのに加害者の認知の歪みを見せつけられた。あと加害者が周りや自分に「あれは合意の上だった」と言い続けてるうちにそれが彼の中の真実になってしまうというのも本当にさらりと見せていて凄かった。
特にマット・デイモンのクソ夫ぶりが心に残った。妻の告白の後にいう台詞、全部最低。
どの俳優さんも各章で微妙に違う表情を見せていてそれもすごかった。