ロックストロンゴ

最後の決闘裁判のロックストロンゴのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
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好きな批評家、宇多丸さんのレビューに惹かれて鑑賞。

他の人も挙げている感想だけど、
今作の決闘シーンは迫力があるけど、
『真実』の章を見た後だと、なんというかこの『男』の闘いが空虚に思える。
女性が一種のトロフィーのような存在でもあった、中世時代の悲しさ。
昔だとそれを深く考えずに楽しめてたし、
なんならゲームのマリオにおけるピーチ姫みたいな、助けたらすぐさまハッピーエンド!のような展開も今作観賞後だと複雑な心境になるかも…🤔

ラストであの人が決闘後、群衆に讃えられて赤子を撫でたり、ヒーローとして迎えられるくだりのシーンを見ても何のカタルシスもなくむしろ虚しさを感じてしまうのが辛かった。今作は色々と辛いシーンがあるけど、とても丁寧に作られた作品