中心人物3人それぞれの目線で決闘裁判までの経過が語られていく内に事件の構図が反転し、テーマが浮かび上がってくる脚本が見事。いわゆる「羅生門」形式の構成だが反転とテーマの浮かび上がり方は「クレイマー、クレイマー」を思い起こさせる。
本筋以外の小さい部分でもそれぞれの見え方、感じ方の違いが描かれていて芸が細かいし、甲冑の戦闘シーンや街の風景など世界観の作り込みと映像の豪華さは流石のリドリー・スコット。2時間半も長く感じず楽しめた。面白い。
アダム・ドライバーって美男子扱いされる俳優だったのね。全然そんなイメージなかったから驚いた……。