LAMB／ラムの青椅子のネタバレレビュー・内容・結末

観ながらいろんなことを連想する作品だった。例えばかつてのアメリカ南部の「領主様、娘を返してください」で撃たれた奴隷の話とか。そういえばラストにかすかに風と共に去りぬ風味が香るような、そうでもないような。
夫婦のエゴが、こちらの辟易と同情のライン上を行ったり来たりする。でもやっぱりエゴなんだ、という結末、悲惨もちゃんとキャッチしてると思うんだけど、絵面のインパクトが全体を救って腑に落ちるというかどこかすっきりした気持ちもある。
動物が幸せじゃなさそうな物語はいつも全力で避けるのだけど、これは不穏だけど良かった。音楽がないのもとても良かった。