北の友

スープとイデオロギーの北の友のレビュー・感想・評価

スープとイデオロギー(2021年製作の映画)
4.0
最近入手した大好きな詩人、ハン.ガンさんのエッセイ集「そっと静かに」を手にしています。以前「かぞくのくに」の事も思い出して鑑賞
朝鮮総連のこと、朝鮮学校のこと、何故北朝鮮に息子たちを差し出すことになったのかを初めて知るきっかけになりました。
日本史の勉強不足で自国の歴史も定かではない。でも、忘れてはならない、伝えておくべき事、聞いておくべき事が本当にたくさんあるはず。済州4.3についても初めて知った。広州事件もタクシードライバーの映画で知った。戦争の犠牲は国民、その不条理を日常を生きる人が子どもや孫につたえようとしている。韓国はその点が日本よりしっかり根付いている気が。韓国の友に日本の小中学校ではどのくらい戦争の事実を学んでいる?と聞かれた事があり、ショックだった。

ウクライナ、ロシア紛争の戦いのニュースが流れる中、家族の為に兵士として自ら戦う人たち、離れて思い合う人々に心が痛む
 
過去を乗り越えながら終始静かに語られるドキュメンタリー、考え方や生まれが違っても一緒に美味しいものを食べ仲良く過ごそうと言ったかおるさんの言葉に感動し何度も涙溢れてしまいました。ヤン.ヨンヒ監督素晴らしい作品です。ありがとう。「かぞくのくに」も又観ます
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