ピロシキ

愛なのにのピロシキのレビュー・感想・評価

愛なのに(2021年製作の映画)
3.9
どうやらワンオペっぽい古本屋の店員が、万引き女子高生を走って追いかけるのに必死で、しばらくの間お店を空っぽにしてしまっても平気……という冒頭のシーンから、なんだか間の抜けた人々による色恋曼荼羅。

皆んな自らの「お心」に正直に、欲望を満たすのに夢中で盲目的に突っ走る。めんどくさい会話劇、いやらしい群像劇。皆んないい歳して何やってんの、鉄棒少年を見習いなさい……って言ってる自分も、なんか自分の過去を思い出して苦虫噛み殺したみたいな顔になってしまったりした、一瞬。

ていうか、古本屋古着屋その他"サブカル"好きな20代30代の独身男たち、そろそろオートロックに住ませてみないか日本映画界。いつまであんな「ハイム」みたいな築年数の古い部屋に住んでるイメージなの。
ピロシキ

ピロシキ