サマータイムブルース

愛なのにのサマータイムブルースのレビュー・感想・評価

愛なのに(2021年製作の映画)
4.0
400レビューは「愛なのに」

なんか今泉力哉さんと城定秀夫さんの脚本コラボらしい
ラブコメあんま好きじゃないけど、これは面白かったです

亮介(中島歩さん)と佐伯一花(さとうほなみさん)の2人は現在は婚約中で、結婚式の準備で忙しい
ところが亮介は担当のウエディング・プランナーの隈本美樹(向里祐香さん)と不倫します
それがある日バレます
怒った一花は、不倫するとどんな気分になるのか、また、亮介と対等な立場になるため、私も一度不倫します!!と宣言します
不倫相手に選んだのは学生時代バイト仲間で、告られたけど断った経緯のある多田浩司(瀬戸康史さん)という男でした
多田は独身31歳の古本屋のオーナーです
そこに毎日通う女子高生の矢野岬(河合優実さん)にラブレターをもらい、求婚されて困惑します

いやー、担当のウエディング・プランナーと不倫するなんてあり得ないでしょ
相手に不倫されたから私もして対等な立場になって結婚する、という一花の気持ちも分からんではないけど、それもあり得ない

1番純粋に感じたのは女子高生の岬の“好き”という気持ち
若さゆえ、一途に突っ走ります
31歳の多田は付き合ったら犯罪でしょ、と困惑するも、まんざらではない様子

一花はたまたま訪れた教会で神父さんに告解すると
「御心のままに」と言われます
意味を誤解する一花

あなたS◯X下手ね、なんて女子に言われた男の気持ちたるや
男を全否定されたような屈辱ではなかろうか
男は繊細だからねー、それだけでEDになりそう
まー、上手い下手より、相性とか、愛情の問題だと思うんだけど、どうでしょうか

後日、多田と岬の関係に気づいた岬の両親がすごい剣幕で多田のアパートに押しかけて来て非難します
母「気持ち悪いんですけど!!」
そこで今まで優柔不断で頼りなさげだった多田が
「愛を否定するな!!」
の一言で突っぱねます
わー、カッコいい!!なんかスカッとしました

多田さん魅力的な人だ
誠実で、周りの人に優しい
彼と結婚した女性はきっと幸せになれるんじゃないかな、そんな気がしました

不倫や純愛など、重たくなりがちなテーマをコミカルに、軽いタッチで描いているのが良かったです
あ、あと、古本屋の周りでうろうろしてるノラ猫が癒しでした