れれれ

笑いのカイブツのれれれのネタバレレビュー・内容・結末

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

やはり菅田将暉と仲野太賀と松本穂香はすごい。圧倒的な助演力。突き抜けるような主人公を軸として、映画に深みを出している。

何かをひたむきにやることって、別にツチヤのやり方である必要はないんだよな。ツチヤにとって、笑いの正義やストライクゾーンがあまりに狭すぎるせいで、自分を認めてくれる人すら無碍にしてしまう感じ。
笑いなんて特に人がいないとできないのに、「飲み会」に代表する馴れ合いのコミニュケーション以前に、人そのものを拒んでしまっていて、何がしたいのか良く分からないと思ってしまった。

「人とうまくやる」が出来ないのはすごくわかる。すんごくわかる。ただ、そうだったら自分でやるしかないやん。自分で舞台に立つしかないやん。なのに、人にネタをやってもらうという構成作家になり、自分を認めてくれた芸人が目の前にいるのにその人を大事にできないって何をやりたいんですか?と思う。
「正しい世界で勝ちたいねん」って言うけど、今ツチヤくんの前にいるのは正しい世界側の人間だったのでは?「お笑いを頑張る」って何なん?と思ってしまう。

その価値観がどうやって醸成されたのか、そこがまるでないため、ずっと取り残されていた。
漫才の内容も言うほどおもんなかったし、大喜利も言うほどだった。でもこの質感でお笑い描いたらよっぽどのネタじゃないと笑えないから苦しいよなぁ。
あとベーコンズ、オードリーすぎるよ笑
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