ニタ

笑いのカイブツのニタのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.6
初めてこの人上手いなぁって思ったのは、ケイタイのCM?で斉藤由貴(母役)と共演しているところだったような気がする。出演作品などに全然詳しくないのですが、とても心に残る俳優さん・岡山天音。

フォロイーさん方のレビューが気になって、最終日に滑り込みました。

作品は…なんというか…精神的な映画。原作は未読です。
主人公に感情移入するのは、私は難しかった。
こんな人に関わるの自体危ない気もするけど、松本穂香ちゃんの役柄みたいな立ち位置で、彼を気にかけたい気は少しする。←てか、年齢的に母の方じゃん┐(´д`)┌
ラストに彼と母の間の絆を見た時は頬がゆるんだ。


あそこまでのめり込めるものは一般的な人にはない。
取り憑かれたかのように彼を突き動かすものは何なのか?
あそこまで心身共に苦しんで生み出す笑いは面白いのだろうか?
しかもそれを自身で取り扱うのではなく、人に提供するわけだし?…
"人間関係不得意"だけを盾にして生きていける世の中ではない中、訪れる光と陰。どこかで見ていてくれる人、ぶつかることを選ぶ生き方。酒は解決にならないのに手放せないのは、逃避のようでいて動力にもなっているのかも…。
全身で演じた岡山天音くんは凄かった。


菅田将暉くんのオーラ!!出てきた途端、画面が華やぐ。
仲野太賀くんはまだお父さんの方を連想しますが(『愛という名のもとに』世代なのでw)、安心して見てられる。何にでもなれる感。
『らんまん』の研究室コンビもしっかり確認(前原瑞樹はほんとにちょっとだけどすぐわかった!!)。

痛々しくて張りつめていて疲れるけど見所もわりとある気がした1本でした!
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