ニクガタナ

THE FIRST SLAM DUNKのニクガタナのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

井上雄彦の 漫画原作を本人脚本監督で映画化。原作既読。 湘北高校のポイントガード リョーちんにフォーカス当てて彼の沖縄での幼少期始まり、兄や家族との絆を軸に山王戦が描かれる。 予告観てCGアニメかぁと観るのを躊躇していたが、公開後のフィルマのスコアが4.4ってそんなジョーダンだろと思って観てみたらすごい!作画カットもあったが2DセルルックのCGアニメとして史上最高に上手い出来だと思う。表情とか手とか部分的に作画でフォローしてるのかなぁ?作画と見紛う出来に感心。オープニングクレジットから、キャラのポージング、芝居付けがごく自然で上手い。フルCGだからできたであろうカメラが動きまくる試合表現が躍動感、臨場感半端ない。キャラの影の表現だけちょっと微妙。CGだと彫刻みたいになりやすい髪もあまり気にならない。なにしろ山王のメンバーは皆坊主でモデリングしやすそう。桜木が安西先生のアゴ肉タプタプする表現もよく出来てた。アウトラインのない観客モブがちょっと気味悪い。モーキャプなのか湘北ベンチメンバーの喜び方が自然で上手い。試合の残り時間1分と迫ったクライマックスでの高速表現、アングル、カット割が見惚れるほど見事。CGだからできるスロモーションカットも美しく、劇場で本当に息を飲んだ。かつてのアニメシリーズを観てないので、声優陣に違和感はないが、皆高校生感は薄い。作劇、脚本もよく出来てて、感涙ポイント多数。リョーちんと山王のライバル沢北とどちらも自分の発した言葉に呪われた感じの展開が上手い。廊下で泣き崩れる沢北の描写、演出が秀逸。ミッチーとの関係描写でちょっと分からなくなったのだが、リョーちんはどのタイミングでバイク事故に遭って入院したのやら。
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