映画を超えた最高の体験。スラダンの山王戦をとんでもない臨場感と熱量で体験できた衝撃と喜びで、いつまでも余韻に浸っていたくなる。
はじめ、文字通り湘北メンバーが描き上がり動き出すシーンが最高に格好良く、まさにキャラに命が吹き込まれ物語が始まる瞬間に立ち会っているようなワクワク感を味わうことができた。
そこから繰り広げられる試合シーンのスピーディさは、本当に目の前で試合を観ているように感じられる。元々のものを知っている身とすれば、もう少しキャラの掛け合いが見たかった気もするが、それらが極限までに削られているからこそのスピード感と緊張感だったと考えると、英断だったと言わざるを得ない。
試合の終盤なんて、結末を知っているにも関わらず時間の経過にドキドキしながら、ひとつひとつ流れが変わるごとに身を乗り出して手に汗握ってしまった。
特に最後、無音になるシーンの緊張感といったら……。そこからの流川と桜木のタッチシーンの熱さは今後の映画史に残るといっても過言ではないだろう。正直、ここだけでも映画代を払う価値があった。
これは映画館で観なければ確実に魅力が半減してしまう作品。是非全ての人に劇場に足を運んでほしい。
