もりひさ

THE FIRST SLAM DUNKのもりひさのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.7
スポーツ観戦は趣味じゃないのに、友達に誘われ観に行ったサッカーは感動した。久しぶりにワクワクした。

華麗なプレーや白熱する試合展開は、観てるだけで興奮する。
ただ、そのプレーヤーの過去、どんな思いで今コートに立っているのか等を垣間見れると、そのプレーの華麗さや試合内容は変わるわけではないのに、なんとも形容しがたい感動がうまれるなと本作を観て思った。

1人1人の人間にはそれぞれのドラマがあり、それらがあって今がある。

きつくても、心臓バクバクでも、目一杯平気なふりをする。

苦しくてしんどくて何もかもうまくいかないときは、心と身体の方向が自分ばかりに向いてしまいがち。
そんな時は、他の人たちが呑気に生きているように見えてしまい憎たらしくなってくるけれど、それはきっとただ見せないだけで平気な振りをしているだけなんだなと。みんな自分と同じようにつらいのだと。怖いのだと。
そう思うと、人にも自分にも少しは優しくなれるような気がする。

そんなことにも思いを馳せることができた作品でした。原作は刷り込まれているぐらい大ファンですが、また別の角度でグッときました。
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