このレビューはネタバレを含みます
2Kレストア盤をポチ積みしてたので鑑賞。
その昔wowowかなんかのヴェンダース特集で観てた筈なんだけどいまいち覚えてなかったな。
徹底した🟦🟥のカラーコーディネイト。衣装から小道具、乗り物、インテリアから自然現象に至るまで赤青をメチャクチャ印象的に配置。これレストアでよりパッキパキなセッティングになってるよね。
補色関係にはあるけども交わらない2色。
だもんだから、つい登場人物の関係性に置き換えてみたくもなるんだけども、きっとそんな事に意味はない。
にしたってここまで生き方が下手な男っている?
基本、他者 > 自己 なので、この符号が反転してる人間が大半を占める世の中では生きづらいとは思うけど、他者を想っての行為とはいえ自己完結型童貞ムーブしかしないのでトラヴィスの挙動全てにイライラする。イライラするのにしんみりしてまう。なんならホロリとすらしてしまう。
こんなアレな人々の心情に寄り添う事ができるってのが映画メディアの効果というか効能というか大袈裟にいうと役割の一つの様な気がしないでもない。ろくでもない大人を観るとちょっとだけ救われる気持ちになったりもする。ろくでもないない大人ゆえ。
2023年になんとなく繰り返し観てしまった一本。眼と脳に優しい一本。あ、ライクーダーで耳にも優しいね。
って事で2023鑑賞分はこれにて了。