このレビューはネタバレを含みます
前作よりも短編的ではなく、話と人物のつながりが緩やかにあって見やすく感じた。かなり不思議な街。お母さんの遺骨について小さい魔女さんたちとおじいちゃんのやり取りが面白かった。
エイリアンの動作と間合いがシュールでくすっとした。
父でありながら父になりきれない男と、母でありながら母になりきれない女のやり取りもその危うさがきれいに劇中で描かれていた。
終盤の現実パートでオーギーが苦悩のところに、元妻役のマーゴットロビーが現れるシーンでモノクロで本当に亡くなった人との邂逅のように描かれていて、現実と劇の境目が曖昧になる素敵なシーンだった。
内容を全ては理解できていないが、毎回断片的に好きなシーンがあるのでウェス・アンダーソンの映画が好きだと再確認した。