難病と身分差という恋愛モノにおける２大王道素材をポップに見せてくれて楽しめた。主演のルドヴィカ・フランチェスコーニがとてもキュートで、彼女の魅力で最後まで惹きつけられる。
余命いくばくもないマルタが、冴えない外見からダメ元で「やりたいことリスト」的にイケメン男子に恋のアタックをしてからの展開が微笑ましい。カラフルな色合いにシンメトリーな映像の構図が印象的で、風変わりな女の子の恋路を周囲が応援するところとか、マルタの服の緑と赤のコントラストに「アメリ」を思い起こす。彼女がダメ元で積極的にグイグイ押すのが功を奏して、思いもよらず金持ちイケメン男子が彼女に惚れちゃうのがアルアルな展開。
マルタを応援する友人がゲイ同士で子作りして次世代に繋ごうとしてるのが、たぶん子を産めないマルタの刹那の恋と対比的に描かれてる。原題の”Out of my league”の意味を調べたら「高嶺の花」とのことで、洋画の題名は良くも悪くもシンプルだね。
