hajime363

余命10年のhajime363のレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
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『俺、なにか怒らせるようなことしたかな?』って台詞が2回出てきて笑った。
感動ポルノが不愉快なのって想像力の欠如なんだな、と勉強になりました。

感動ポルノは不快になるので避けてますが、藤井道人監督ということで勇み足で向かったら冒頭から配給がワーナーでもうおつかれさまでしたって感じ。

感動している人に水を差したくないので、あくまでメモ程度に。



~~~~配慮の改行~~~~




「生きたくても生きられない人がいるんだから、命を粗末にするな」という『SAWシリーズ』ではお馴染みのテーマ。違いは刃物を使うか使わないか。

これすごく想像力を欠いた暴論だと思うんですよね。鬱は甘え、とでも言いたげな。
小松菜奈に『がんばれよ』って笑顔で言われたら希死念慮なんて消え去るよね、という本能的な外見至上主義に対する皮肉なら成立するとは思いました。
中学生時代のエピソードはあるにしても、その辺の心理変化ちょろすぎて草

後半の「ララランド」を彷彿とさせる“if…”の描写もしらけたなー、あれは過去の選択があってこそ現在が対比として強調されるのに、ただただ空想で理不尽な境遇を嘆いてどうする。

姉の身籠りね。『わたしの身体、実験台にしてください』であんなに泣いてたのに、よく新しい命を産もうとするよね。自分の子供にも同じ不幸が訪れたら?とか心配にならないのかな。もちろん主人公が創作に打ち込む姿を見て、人間そのものを肯定できたのかも知れないけど、描写が無いからポルノっぽい。
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