猫

余命10年の猫のレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.7
普段なら絶対に観ない題名、
小松さんと藤井監督ゆえ、足を運んだ。

彼女は彼の何処にひかれたのか?彼の弱さにか?そこに自分と同質なものを感じたのかもしれない。
もちろん泣きました。
一番泣いたのは
実験台に、、というところ。
医者の辛さも十二分に伝わった。
相変わらず光と影を
採り入れた画は力強い
今回はそれに風が加わったが、そこはちょっとベタに感じた。

以前
老後を考えた時に
いつ死ぬかが分かってたらいいのに、と思った事があった
……
実際に宣言される恐ろしさを
私は想像だにしてなかった。
可哀想なのはどっちだろう?自分か他者(家族)か?
本人にはなれない辛さ
愛するものを失う慟哭
いつも、本人でないほうで考えてた。
……思い上がり
自分の気持ちは
書いて残す事しかないだろうな、と思うけれど
それでも読む人の事を考えて
遠慮して書いてしまうような気がする。

自分と他人
そこには
誰にも立ち入れさせない一本の糸があっていい。
他者にはなれない。
そして
“人生はやり直しがきかない”
自分で決め、自分で落とし前をつけるしかない。
でも、
たまに緩ませた糸を超えて
抱きしめてあげたい、
こちら側に来て
ただただ、辛いと泣いて欲しい

命には限りがある
それを胸に刻もう。

気がつけば
全くラブストーリーとしては
観ていませんでした😓
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