茉莉が和人からのプロポーズを受けた時に、正直に病のことを打ち明けて、和人に判断をゆだねても良かったような気がするが、
一番恐れていることは、病を理由に別れることになること。
難病という病に苦しむだけでなく、それが理由で別れることになったら心の苦しみが増すことになる。
好きになればなるほど心の傷は深くなる。
自分の病を受けいれた時に「恋はしない!」と決めた茉莉だけれども、茉莉との出会いから和人が立ち直っていったように、茉莉も自己矛盾を抱えながらも和人と楽しい余命時間を過ごすことができた。
結婚というゴールよりも、共に前向きに生きていける関係があったことが、たとえ短い時間であっても幸せだったと思う。
家族の愛情にも泣けました。