山本Q

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版の山本Qのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイムラインに流れてきた初めて気がついてつい。
何度も見てるけど前に見たIMAXブレードランナーが殊の外良かったので、念のため鑑賞。



映画は面白かった。IMAX云々では無くこの作品が面白いのでは無いかと思う。
サウンドがデカイのは劇場の良さ。今作は音楽が魅力の半分位になっている様な気がする。
アジアっぽいけど、何処の国っていう訳でも無いあのメインテーマはどうやって発注したんだろう。どう頼めばアレが上がってくるのか不思議。
IMAXならではの魅力としては街景観のシーンがやはり良かった。
海に潜ったりして生きる実感を求めていた少佐が生にしがみつくためのこの世の未練を探して街を徘徊する様なそんな風に見えた。そこは電脳世界とは違って汚く雑多で混沌としており魅力的には見えない。この世界にも高級住宅街や官庁街、繁華街、金融街もあるだろうけど、あえて生活感のある街の描写にした理由と、少佐がそこに何を見てとったのか(監督が見せようとしていたものは何か)。そこはわからないけど、のちに人間をやめる選択をすることを考えると現状に未練はなかったように思う。

それにしてもやはりこの作品の映画力は高い。もう冒頭からガッと世界に捉えられて集中させられてしまう。視界いっぱいに画面が広がっているならそれはなおさら。
他に思ったのは、アクションバリバリかと思ったら以外と止め絵とか多くてカメラも固定が多め。その分、アクションが際立つのだろうか。
草薙のデザインが随分人形っぽい。もちろんガワは人形なんだけど、表情が意図的に排除されている気がする。

終わってみればどっぷりと世界に這い込んで楽しんでしまい、IMAX云々はどころではなくなってた。
凄い作品だ。

帰ったらイノセント見る。
山本Q

山本Q