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パラレル・マザーズのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

子供を取り違えられてしまう母親の話。

所謂、新生児取り違えを描いた作品で、育てていた子供が実子ではない事を知るのはショックではありますが、この時点ではまだ子供を交換すれば済む話だと思っていました。
ところが、実子だと思われていた子供が死んでいた事で、事態が複雑になっていくんですよね。

これなら真実を伏せたまま自分の子供として育てたい…という気持ちも分からなくもないし、そうこうしている内に、子供の実母が確定するわ、実母と恋仲になるわと、なかなかカオスな展開に。
主人公が不幸過ぎて、もはやコメディーの様にも見えましたし、先の読めないストーリーには引き込まれるものがありました。

最終的には、実母に真実を告げる主人公。
一度は拒絶されるものの、結局は和解出来たみたい。
ただ、どうして実母側が許したのかは描かれず、ちょっと尻切れトンボな印象は受けちゃったかな。

スペイン内戦の歴史を絡める事で、真実を明らかにする事の意義を訴えているそうですが、個人的に真実が必ずしも人を幸福にするとは思えなくて。
この話にしても、実母側が拒絶したまま終わる可能性だって、あったわけですから、その辺はもう少し掘り下げて欲しかったです。
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