YohTabata田幡庸

The Hand of GodのYohTabata田幡庸のレビュー・感想・評価

The Hand of God(2021年製作の映画)
4.4
最初の空撮長回しから美しい。海の青さ、ヘリコプターのプロペラ、ボートの水を叩く音、街の喧騒、車、海鳥、そして静寂。からの花火。
正しくなさの肯定と優しい慈しみ。
サントラが素晴らしい。
改めて、映画は光と音の芸術だと体感する様な映画。
主人公のちょっと普通じゃない青春と、フィルム・メイカーになる覚悟を決めるまでを散文的に美しく紡いでいく。
背景には名匠フェリーニの存在や、ナポリに移籍したマラドーナが描かれる。

何とも言えない極めて個人的な話だ。とても好き。
YohTabata田幡庸

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