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死刑にいたる病のlienのネタバレレビュー・内容・結末

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

サイコサスペンス映画が好きなので、上映されてからずっと観たいと思っていた作品が遂にNetflixで配信されたのですぐ観た。

白石監督だからゴア表現多めなのは覚悟していたけれど、爪はがしからスタートはさすがに心臓に悪い・・・

しかも、最初のシーンで桜の花びらだと思っていたものはまさかの被害者たちの爪・・・
阿部サダオが演じる榛村が目をつけた人たちへの執着が怖い。
好きな人の一部を持っていたい、何か集めたい、という収集癖があると思う。それが榛村の場合は爪だったのかな。

獲物の狩りをするときの目つきと、外で社会生活を平然と営んでいるときの目つきが全く違ってその対比がすごい。
雅也が最初の面会から後半にかけて、事件に迫っていくにつれて目に覇気がなくなり、榛村と同じような目の色に変わっていく様に狂気を感じた。また、教官もいつの間にか洗脳され、懐柔されていくシーンもあまりにも気持ち悪い。
面会室にあるガラスが雅也と榛村に重なるシーンがあり、雅也が殺人鬼側へと引き込まれていく様を表していると感じた。
信頼関係を築いてからいたぶる行為は残忍すぎて鬼畜。
手紙も赤ペン先生が書いたように美しくて、字は人柄を表すという言葉の信憑性は無いな、と思った。

ラストシーンがこう来るかーー!という感じで面白かった。結局榛村からは逃げられないんだと絶望。

また、観た人と考察を深め合いたいと思った。
・雅也は榛村の子どもなのか
・灯里と榛村の関係性について
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