静かに、そして着々と物事の真相に迫っていくようなミステリーが大好きなので、視聴を非常に楽しみにしていました。
このなんとな〜くジメッとした感じと、暗い映像美は邦画ならではだと思います。
結果、面白かったです。
阿部サダヲ演じる、理知的で秩序的な連続殺人犯、榛村。そして岡田健史演じる三流大学生、雅也が、一通の手紙から事件の真相に迫っていく。榛村は異常なんですが、彼なりの哲学がある。視線ひとつとっても執着だったり、品定めだったりするような様子だったりと異常さを際立たせてて、やっぱすごい役者だなと思いました。
榛村の影響が、彼の生きてきた道と関わってきた人たちに深く蔓延っている感じが、ゾッとします。
ものすご〜〜く個人的な意見ですし、ラストは結果的にあれで良いと思うのですが、少し陳腐に感じてしまったのは何でだろう？受け手のせいかもしれないので、原作も読んでみようかな。
