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カラダ探しのmatchypotterのネタバレレビュー・内容・結末

カラダ探し(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。

もう山本舞香×橋本環奈の時点で、胸躍る。躍るしかない。
完全なる個人的な趣味趣向でこの組み合わせの時点で最高。
『サニー』の山本舞香×広瀬すず以来、か。

眞栄田郷敦、神尾楓珠もしかりだが、っていうかこの“ジト目”コンビもどんだけカッコいいんだって感じだけど、「もうそろそろ高校生役としては大人びてき過ぎている」がある意味、ドキドキ要素と化してる。

このメンツで、ハイスクール×時間ループ×ホラー×スプラッター×クリーチャー。

クリーチャー、“赤い人”。めちゃ強敵。
殺されてしまった少女のバラバラになってしまったカラダを全て探して集めて棺桶に戻すまで“明日が来ない”。

、、、それが、“カラダ探し”。

しかし、当の少女本人が“赤い人”と化し、そのカラダ捜索活動を邪魔してくる。そして、その手にかかってしまうとまた今日がリスタート。

今や割と定番的な失敗するとイチから1日やり直す系のデスゲーム。

物理的にめちゃ強い“赤い人”。
途中からさらにアレコレして、もはや手のつけようがないレベルの強さ。倒しようがなく、ほぼほぼ皆、逃げの一手しかない。

“赤い人”、昔のゲーム『クロックタワー』のデカいハサミ持った男並み。
もう相対すことを避け、せめて撹乱する程度で、とにかくルール通り、目を盗んで“カラダ探し”する他ない。

基本的にはこの探す、逃げる、殺される、、、の繰り返しなのだが、6人で繰り返すからこそ芽生える6人の絆。

今回は繰り返しが1人で孤軍奮闘でもなく、ちゃんと6人セットでリセット、リスタート、でも、この6人だけは前回の記憶保持系なので、その辺がエモい。

その日まで同じクラスでもまったく別派閥、別世界のよそよそしいメンツだったり、いわゆるいじめられっ子だったり、同調抑圧の世界で生きてるメンバー。

それが“6人だけの”“凄惨でわけわからず変なめちゃ強い奴に襲われて殺されながら、何かカラダ探さないとゴールできないエンドレスデスゲーム”に。

そんなこれまでの環境とのGAPがMAXの境地なもんだから、ある意味強引に、ある意味なるべくして、それぞれの普段のしがらみが取っ払われて、ガンガン深まる絆。

このベースの“ゴリゴリのデスゲーム”の上に“不可抗力的に生まれる超定番ハイスクール青春物語”が乗り、その極端な2軸を行ったり来たり、同じ日を行ったり来たり、見た目も話も大忙し。

ホラー映画やタイムループルールとして、言いたいこと、気になることがないことはない。

ただ、何度も言うけど山本舞香、橋本環奈が全身全霊で走り回って無惨にぶっ殺されてしまうかと思えば、キラキラ青春オーラはためかせたりしてる時点で、それを観ない他ない。

ホラーとして、音と“赤い人”の動きにはなかなか破壊力がある。

そして、何度も何度もループを繰り返すうちにさすがの6人もめちゃ強い“赤い人”やこのルールに耐性が付いてきて開き直り始める。それはそれで面白い展開だと思う。

シーンとしてはないけど、きっと「また0時になったら例のアレになってキツいし、ある程度調べ尽くしてやることもないし、後はまた現地でやれば良いっしょ、だからそれまで遊びに行こうぜ」みたいなやりとりがあってそのシーンになったんだろうな、とか思うと、青春ってやっぱり良いよな、とか思ってしまう。

そして、よくよく考えると、このゲームは絶対的に“赤い人”の方が不利で、“赤い人”側のゴールや目的や殺しにくる動機が見出しにくいデスゲームで、話の筋とは別でキャラとして“赤い人”側が少し不憫に思えてくるルール。

山本舞香たちこの美女3人と一緒にこのルールでこのデスゲームに巻き込まれるなら眞栄田郷敦並みの男気と身体能力見せれる!、、、気がする、、、たぶん。


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