前髪メガネ

カラダ探しの前髪メガネのレビュー・感想・評価

カラダ探し(2022年製作の映画)
2.6
レーティング指定された令和版学校の怪談

7月5日、女子高生の森崎明日香は、校内でいるはずのない幼い少女と出会い、「私のカラダ、探して」という不気味な言葉をかけられる。不思議な出来事に違和感を覚えつつも、いつも通りの一日を終えようとしていた明日香。しかし、午前0時を迎えた瞬間、気が付くと彼女は深夜の学校にいた。そこには明日香の幼なじみで最近は疎遠になっていた高広と、普段は接点のないクラスメイト4人も一緒にいた。困惑する6人の前に、全身が血で染まった少女「赤い人」が現れ、6人を次々と惨殺していく。すると明日香は自室のベッドで目を覚まし、7月5日の朝に戻っていた。その日から6人は同じ日を繰り返すことになり、そのループを抜け出す唯一の方法は、とある少女のバラバラにされたカラダをすべて見つけ出すことだった。


原作の小説は未読。マンガ版はジャンプ+で数話読むも惹かれずリタイア。
本作も橋本環奈が主演と予告編で期待値0でしたが、数十本にいくつかあるこき下ろす程でもない普通の駄作の域。


令和版学校の怪談と例えましたが、怪奇としては似たようなクオリティ。30年前の小学生に見せたら震え上がること間違いなし。
特に後半のあの赤い人は…洗濯して脱水かけられたムックでしかなくてずっと笑ってた。


ホラー6青春4くらいの配分でしたが、そこに線引きをしなかったから緩急の役割は果たせずダラダラっとホラー中に青春持ち込んじゃったのでホラーの雰囲気作りとしてはかなりの減点。

カットカットで本作なりのグロ描写は差し込まれてはいたけどまぁPG12の域なのでそこは期待しない方がいいかも。
とはいえ登場人物視線で考えれば結構残虐に殺されたりそれを目撃されたりなのにだれも精神病まなかったなぁ。


オープニングは何のホラー映画などでありがちな過去の事件の記録や文献と映像を古びたスライドや映像で見せてきたけど、今時そんな始まり方やる?
それに2時間の尺だけで完結させるなら無駄に海外の事例など出して世界観広げない方が良かった気がする。ラストになって実はこの事件は氷山の一角に過ぎなかったの方が奥行きの見せ方としてはありだと思う。
てか新聞記事が改竄されるのならオープニングの過去の記録はなんだったの?と矛盾に繋がるけど大丈夫?

Warner Bros.ジャパン初のホラーらしいので(意外!)今後どう立て直しを計るか見守りたいと思います。
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