Momo

ある男のMomoのネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

安藤サクラが演じてるともうどんな役でもしっくりきてしまう。
どんな役でも見せたいように見てしまう、気がする。

窪田正孝もすごいはまり役だった。

妻夫木聡が「イケメン弁護士先生」って見た目をいじられてるのがまたしっくり。イケメンだけどすごいイケメン!って役であまり出てないイメージだったから。

柄本明の存在感が凄まじい。



***
内容メモ(ネタバレ)

息子を事故で亡くし、離婚してから故郷で暗い日々を送ってた里枝(安藤サクラ)は他所からきた静かで素朴でどこか影のある大祐(窪田正孝)と出会い恋に落ちて結婚。子供ももうけて3年くらい幸せに平和に暮らしてた。
不慮の事故で大祐が死んでしまい、一周忌で大祐の兄から、これは自分の弟じゃないと言われて、調べたら大祐は他人になりすまして生きていたという事実は発覚。
離婚の時に世話になった弁護士(妻夫木聡)に相談をして結局自分が結婚してたのは誰だったのか、ということを探っていく内に、妻夫木聡の過去(在日で帰化していること)、大祐が実は他の人と戸籍を交換していたことがわかる。
しかも2回も。。

大祐を仮にXとする。
Xは父が殺人を犯していたせいで人生苦労しっぱなし。また自分にもその血が流れていることを恐れていた。

1つ目(本当の戸籍):小林誠

2つ目(母の旧姓):原誠

名前を変えても差別は消えない
ボクシングに出会い人生が変わっていくかのように感じた。
真面目に練習し、才能もありプロデビュー。
でもそこでも殺人犯の息子という事実は消えない。

3つ目:曾根崎義彦

この間はあまり描かれていない

4つ目:谷口大祐

谷口さんは老舗旅館の次男。ちょこっと、この次男と恋人(恋人が突然消えた次男を探していた)の話が出てくる。


妻夫木の妻が浮気している場面が最後のあたりに出てくる。
そのあと妻夫木がバーで出会った男に、自分を伊香保温泉の次男だという設定で話をしていた。(谷口になりすまし?)

個人的に好きなシーン
ラストシーンで里枝が長男に顛末を報告。
長男は「父さんがどうしてあんなにやさしかったのかわかった。自分が父親にしてほしかったことをぼくにしてたんだと思う」と言って、里枝は「でもそれだけじゃない。やっぱり悠人のこと、好きだったと思うよ」と返す。
妹の花にはいずれぼくから伝えるというところなど長男の人間力の高さ、子供なのにいろいろ経験しすぎてかどこか大人びている。
Momo

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