演技派の役者さんたちが感情的にではなく淡々と演じていて、抑圧された思いは、表に出さないほど伝わってくるものがあった。
逃げ出したい、変わりたい、そうは思っても実行に移せないのが大半。
そんなに嫌なら逃げればいい、って人は思うけど、当事者はそうできないほど追い込まれていき、最悪のパターンを選択することだって少なくない。
丸ごと変える。。人の人生を生きる。
思いつかない発想だった。
倫理的な良し悪しは置いておいて、入れ替わってしまうことが2人にとってWin-Winな状況なら、2人の命が救われたことになるのかもしれない。
谷口(窪田正孝)と元谷口、そして。。。(ラストはなかなかびっくり👀。え??どういうこと?ってなる)
[自分的見どころ]
◉城戸(妻夫木聡)の笑顔の奥にある今にも爆発しそうな思い。(妻夫木の演技が光った)
◉小見浦(柄本明)の人を小馬鹿にして煽るところ。(怖い。この人も人生取っ替えてるのか?)
◉谷口妻(安藤サクラ)と息子が通わせる本音。(幸せだった時間は嘘じゃないし、あの男も幸せだったに違いない)
なぜ?誰?の疑問を追って、静かに観進めた映画だった。