なぜ君は総理大臣になれないのか2。
前作からファンになり、ツイッターまでフォローするくらい好きだったので、そのまま鑑賞。
有名になればそれだけアラもみえてくるわけで、前作から今作までの間にはいろいろ不適切な発言や行動も見受けられた。対立候補に出馬辞退をお願いしにいったり、とにかく自公が嫌がることをしたいという政策のかけらも感じられない発言をしたり。
前作は、彼の存在を0から1にもっていった作品だが、今作は1から2になったかというと、1から1.2もしくは0.9くらいになった作品だとは思った。
監督は、小川淳也PR映画ではないと声高にいうが、香川1区というタイトルに対して、出馬3名、小川氏が8割以上、平井氏が1.8割、残りが2分くらいの出演時間なところからも、PRではないというのは無理がありすぎるだろう。少なくとも監督が心底彼に惚れ込んだ作りにはなっている。
内容的には、前作に続いて熱く胸に迫る内容が多く、政治および選挙に思いを馳せるような内容となっていて良いが、とにかく人柄にフィーチャーした作品にはなっているので、政治の本筋が実直さとかそんな人柄で決まっていくように観せる本作は、私には説得力にだいぶ欠けた。
傑作だった前作と比べての話だが。
逆に評価があがったのが自民党平井氏。最初の余裕綽々だった対応が、だんだんひどくなっていく様は哀れというより人間味に溢れていて、とても褒められた話ではないが、妙な親近感をもってしまった。
非常に面白い映画であることは間違いないので、観てみるのはおススメではある。