Jun潤

からかい上手の高木さんのJun潤のネタバレレビュー・内容・結末

からかい上手の高木さん(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2022.06.10

原作漫画アニメ共に履修済み作品。
内容はあくまで中学生男女のやり取りなのに、なぜかドキドキキュンキュンしてしまう。
そしてアニメの方はただ原作をなぞるだけでなく、一エピソードを広げたり複数エピソードを組み合わせたりして、話自体の盛り上がりを重視しているので、流し見して癒されるも良し、ちゃんと見て世界観に浸かるも良しの安心設計です。
そんな作品が今回映画化ということで、どこまで日常の世界観を壊さず、かつ映画なりのドラマを展開してくれるのかと期待に胸を膨らませいざ鑑賞。

中学生の西片は、隣の席の高木さんにからかわれてばかり。
今日こそは、と意気込んでもからかわれたりドキドキさせられたり、時々ドキドキさせたり。
そんな2人が迎える、中学3年生、最後の夏。
虫送り、野良猫の里親探し。
日常の延長にある、大人への一歩と未来への確かな約束。
「夏が、始まるね。」

はぁぁぁ〜〜〜〜エモォーショナル!!!!!
そうか、ここが、天国か…。

もう作品的には期待通り、期待以上のものをお見せしてくれたなという感じで、いつもの高木さんワールドを全開にしつつも、劇場版なりのスケールや美麗作画、最後を意識させる台詞の数々など、いつもの日常のはずなのに特別感がある、そんな不思議な夏休みが描かれていました。

個人的な話ですが中学高校とこんないつも一緒にいてくれる女の子なんているはずもなく、最初こそ純粋に羨ましさを感じますが、2人のやり取りがまぁ微笑ましい!
なんだこの大人には絶対に出せない青春の眩しさ。
段々と羨ましさよりもずっと見守っていたい感覚に陥るんですよねぇ…。
一生見守っていられる、この2人。

恋人を超え、夫婦も超えて、子猫を育てる2人はまるで本当の両親と子供のよう。
子猫を手放した2人はその寂しさを埋めるように、ド直球のプロポーズをかます。
蛍の伝説の恩恵は受けられなかったけれど、2人は結ばれ、本当の新しい家族とも出会えた。
そして3人だけで蛍を見つけ、3人が永遠に結ばれていくんだという安心感ももらえました。
この3人、一生見守りたい。
Jun潤

Jun潤