このレビューはネタバレを含みます
面白かった！
古臭さを感じるわけでもなくむしろ現代と似通ってる部分すら感じた。
あとそりゃそうだけどめっちゃフランス感強いわ。
フランス映画なのでまあ愛ってワードがよく出てくること。
詩的にだか文学的にだか分かんないけどこれがロマンチックってやつですかね。
リュシアンが上京するキッカケにもなったしコラリーとの話もあってその後のストーリーにもちろん影響はしてたけど愛がメインではないと思う本作は。
執着心強めの愛でルイーズが好きだったけど上京して惹かれたコラリーと恋に落ちてラブラブ生活からのルイーズと後日寝てたりで色々ツッコんだけどね。
確かにリュシアンはすごく魅力的です。
楽しかったのは嘘で固められたビジネス模様。
今で言うインフルエンサーみたいのがターゲットだよね。
バズるために必死。
炎上商法でもやってやる。
敵や恋人が炎上したら乗っかれ。
みたいな。
本当に最近起こってるやつ。
拍手とヤジのサクラがいるのも面白い。
そこを扱うビジネスもある。
パトロンがいないと難しい女優たちはおじさま社長を見つけたりで広告収入につなげたり。
昔からこういうものなのか一周してまたこうなっているのか。
みんな嘘に踊らされている。
"もっともなことは真実"ってヤバいよな。
言ったもん勝ちなメディア。
威力強すぎる。
拍手音を出す機械に笑ったけど釣られて拍手をする客がいればそれは大成功に見える。
世の中フェイクだらけだし信じるか信じない問題でしかないな。
リュシアンは変わった。
うまくいって天国を見た後に地獄へ。
でも自業自得な気がする。
田舎から出てきたときの純粋さは皆無。
The 傲慢になってました。
真面目な性格が故に変な方向に突き進んで戻れなくなっちゃったかな。
自信を持つのはいいことだけど信じすぎて敵と味方を変えるのは名案ではない。
後悔しないと分かんなかったと思うけど。
金と名声で人は変わるよね。
リュシアンに関しては金は無さそうだったけど。
付いてくる人もいれば離れる人もいる。
楽しくなっちゃうのは分かるけど調子には乗らないように。
コラリーの存在はどれほど重要だったのかな。
エピローグにあったようにリュシアンのような人がここからどうなっていくのかは気になります。
フランス人ってこういう人いるよねっていうステレオタイプの源みたいな。笑
皮肉っぽいのは昔からなんですね。
逆に子供らしくて笑えるわ。
『Summer of 85』のバンジャマンボワザンが美しすぎた。
そのときよりイケメンに見える。
もう何か女性たちに嫉妬してしまうほど。
隣で寝ててほしい…。
ルイーズの美しさは分かるけど歳の差びっくりだしコラリーはどうしても可愛いと思えませんでした。
