ユキノナーニー

パワー・オブ・ザ・ドッグのユキノナーニーのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
4.0
『#パワー・オブ・ザ・ドッグ』
11/19(金)@イオンシネマみなとみらい

まず一言率直な感想は、
ジェーン・カンピオン監督が1993年と、
28年…ほぼ30年前に撮った傑作
「極めて『#ピアノ・レッスン』的な映画だなぁ」と言う事!!

今秋の #東京国際映画祭 にてジャパンプレミア上映でとても観たかったの即完売、
1993年カンヌ国際映画祭で女性初の
パルムドール賞から、
アカデミー賞第66回アカデミー賞において作品賞を初めとした8部門にノミネートされ、脚本賞、主演女優賞、助演女優賞の3部門で受賞果たした『ピアノレッスン』、私自身あまりの衝撃と心響く男性の荒々しさと女性の性がたまらなく凄い心の1本である #ジェーン・カンピオン 監督 最新作で、名優 #ベネディクト・カンバーバッチ 主演なので、
大いに期待!
原作小説がある事以外、ほぼ何も前知識入れずに鑑賞。

1920年代の米国モンタナ州の西部劇的な地を舞台に、
周りの人に恐怖と畏怖を与える、その時代にエール大学卒業設定の全てに完璧なカリスマ的牧場主を ベネディクト・カンバーバッチが演じて、
兄とは正反対の心優しい弟ジョージ、
ジョージの妻となるローズ(#キルスティン・ダンスト)、
その息子ピーターが絡み合う緊迫した
人間ドラマである。

78回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、ジェーン・カンピオン 監督が、
銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞作品。 

[#Netflix 映画]で12/1より配信の、
先行上映となるのだが、
率直な感想は
「極めてジェーン・カンピオン監督らしい映画であった!」と言うこと。
1993年の男と女を描ききった傑作
『ピアノ・レッスン』はオリジナル脚本であり、
本作は原作あるわけだが、
ローズやピーターを脅かすものの正体は、フィルが体現するマチスモ(男性的)な世界であるのは明らかで!
「ここまで言わないとあなた達は解らないでしょう」的な映画作りになっていて、
「何かとっても『ピアノレッスン』感じさせられる映画だったなぁ」と思ってしまった。
物語には引き込まれて、人間模様にドキドキさせられながら一気に魅せられるのだが、
→たぶん「5章」から成る手法取ったのも理解しやすかったかと!
監督としての手腕感じさせられながらも
私的興奮させられての「傑作」とまでは
達しなかったのが、
期待値大だったので残念かと感じた。

『ピアノレッスン』観ている人には
「とても『ピアノレッスン』的映画だった」と感想伝えると思うし、
その人も何らその様に感じるのではないかと思う。

物語的にはフィルの秘密にハッとしながら、そこにラスト落ち着くんだ~なるほどなー…だけど、興奮もしなかったなぁ。
(私的でも「凄い映画」観ると大興奮したり感情が物凄く動いてしまうのだが、そこまでの作品ではなかった。)
悪くは無いのだが。
でも翻訳版でも原作未読だが、
壮大な物語を手堅くまとめ描いたのは
ジェーン・カンピオン監督の手腕故だろう。

皆、本作観て何を感じるのか興味ある。