中絶が違法だった時代に予期せぬ妊娠をした大学生アンヌの闘いの物語。
彼女の苦しみが今の時代でも通じるものであることに怒りを覚えた。
いつかは子供をうみたいかも、でも今は生まれたら困る。
その感覚を私は分かるから、すごく辛かった。
100%の避妊というのはとても難しい。そしてその責任を、女性は身体で、人生でとらされる。
私自身はアンヌのような経験はないけれど、生理が来なくて「もしかして…」と焦った経験のある女性は多いのではないかと思う。
こういう世界があることを、女性の恥ずかしい部分とするのではなく、もっとオープンにするべきだと思う。
映画としては、アンヌに密着するドキュメンタリーのような没入感、カメラワークが秀逸。
ぜひ多くの人にみてほしい。
