fujisan

アビエイターのfujisanのレビュー・感想・評価

アビエイター(2004年製作の映画)
3.5
レオナルド・ディカプリオの才能を感じた作品でした。

(フィルマの作品紹介が詳しいのであらすじは省略)

年末にNHKで放送されていた「ディカプリオ 挑戦の軌跡」というドキュメンタリーで、重要な意味を持つ作品として紹介されていたのがこの「アビエイター」でした。

ドキュメンタリーの中でディカプリオは、「タイタニック」で付いてしまった” 世界のアイドル” の立場の呪縛に苦しみ、それを壊すために巨匠マーティン・スコセッシ監督が作る重厚な伝記作品にチャレンジしたと語っていました。

この作品でディカプリオは、天才でありながら強迫性障害で極度の潔癖症という非常に複雑な人物、ハワード・ヒューズを見事に演じきっており、素晴らしい演技の才能を発揮していました。

そして確かに、この作品を境に美少年のイメージから男臭い俳優へと転換し、同じマーティン・スコセッシ作品の「ディパーテッド」や「シャッターアイランド」、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」など、今や演技の幅が広い名優としての地位についています。



さて映画ですが、ハワード・ヒューズを映画監督や多くの女性と浮名を流した富豪としてではなく、飛行機乗りとして描いたところが面白かったです。

今では” パイロット ”という言葉のほうが一般的ななか、あえて”アビエイター (飛行機乗り)” という言葉を使っているところからもそれはうかがえました。

個人的にも飛行機好きなので、映画後半で重要な意味を持つ巨大輸送機 ”ハーキュリーズ” をたくさん観ることが出来たので満足です!
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