SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて。

現在のオランダと過去の混迷のイランを交互に娘の復讐を誓う母を静かに描く。

37年前にイランで娘ミトラが処刑された影にはミトラの親友の裏切りがあったという。

時が経っても復讐の念消えない母ハーレだけど、兄の存在や自身の現在の立場もあってどうにもこうにも煮えきらないモヤモヤが続く姿を見ているような映画。

とても静かな中でハーレの心情を読み取るような感覚、復讐心と喪失感で押し潰されそうな痛みを抱えるハーレの憔悴しきった姿と過去の娘の一連の出来事、彼女たちの未来はいったい…という感じだった。

しかし、静かすぎて睡魔に襲われた😅

80年代混迷期テヘランで娘を処刑された女性が、学者としてオランダで地位を築いたのち、娘を陥れた友の真実を知る。

燃え盛る執念を名優Jasmin Tabatabaiが演じ切る。イラン革命に翻弄されつつも貫き通す母の一魂。静謐な今日と騒擾の過去とのコントラスト下で進む真相解明は手に汗握る。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021
審査員特別賞