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ベルファストのvivoのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
4.0
とても私的な郷愁に包まれた作品。育った土地やコミュニティと家族への愛情と信頼、映画や舞台に心が踊ったこと、作者が子供の頃に愛し信じたものを追体験することができた。舞台は遠いベルファストだが、そこにある感情の普遍性がその追体験をとても鮮やかなものにしていた。そして、その鮮やかな追体験を通して、自分がかつて愛し信じたものと、自分を愛してくれた人たちのことを思い出して温かい気持ちになった。モノクロを巧みに利用した心象風景描写がお見事。終盤のジュディ・デンチのアップのシーンの力強さに痺れた。
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