ナントカカントカ1世

ワース 命の値段のナントカカントカ1世のネタバレレビュー・内容・結末

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

設定というか題材からして絶対おもろいやつと思ってたが、ちょっと思ってたんと違ったかな。もっと具体的で理屈っぽい話を期待してたが、抽象的でエモーショナルな話だった。あと、どこにピントを合わせているのか分からんかった。

計算式自体は序盤で速攻決まる。マイケル・キートンがこの部分で悩む話かと思ってたが、違うのよね。まあ、この計算式が納得いくものではないから紛糾して…という話なのだが。
どのみち根本的に金額を変えるためには法案の改正を議会にかけないといけないからそれは無理だということになり、残るは「裁量」でどうにかするという話なのだが、「裁量」とは…?
ここがふわっとしてて、うーん?
裁量前後で何が変わったのかがよくわからん。同性愛者は救えなかったし、隠し子持ちのニックの話は兄の報告書になんか書いてくれという当初のお願いは実現されたんか?だし、ニックの奥さんは最初から金額が不満云々で申請を拒んでたわけじゃないし、どんな変化があったのかが分かるストーリーがなかった気が。
ふわふわと、持たざる者たちを優遇して金持ちは冷遇したっぽいことだけはわかる。
個別に話を聞いて納得する形に金額を微調整したってことなのかしら。そのやり方は公平なのか?文句を言ったモン勝ち?「裁量」の基準は?公平なのか?

そもそも「命の価値」というより、「遺族が訴訟するよりも補償金を受けることを選択する額」がいくらかという話で、被害者の命の値段をこれくらいですよと提示してそれに遺族が納得するかではなく、訴訟するコスト及びリターンと補償金とを天秤にかける話のような気が。訴訟のデメリット(時間がかかる、勝てるか不明で金額も不明でリスクがある)を考えるとほぼほぼ補償金をもらう一択では。そもそも訴訟で勝っても、じゃあいくらもらえるかという命の値段を換算する話になるだけでは。どのみち「額には納得しないがもらえるものはもらっておこう」というのが普通の人間の感覚だと思うし、締切直前に申請が多いのもそれはそうだろうという感じ。
映画では、ドラマ的に描かれていたが、実話ではそんなドラマチックなことはなかったのではという気がすごくする。

ウルフの存在がなんかよくわからん。
計算式がおかしいといいつつ、じゃあ、ウルフはどんな計算式を考えてたのか。ウルフの計算式なら遺族は納得してたのか。それはどんな計算式なのか。そんな計算式存在するんか。ウルフが掌返しした理由もよく分からず?「遺族基金は修正された」とホームページの?ウルフの?言葉を読み上げる展開(だよね?)があったが、唐突な感じ。

隠し子の話あれ要るのか?
かなり時間割いてたが、何だったんだ、あれ。
隠し子がお金貰えるかどうかは正妻の裁量で決まるのか?