このレビューはネタバレを含みます
今年一番の問題作。内容がというより、上映時期が問題。
なぜあの事故が起きたのかを追うドキュメンタリーかと思っていた。でも、どちらかと言うと「タイタニック」に近い作風。事実をベースにしたフィクション。事故の原因についてはあまり触れられていない。というか、機密事項なんだと思う。特に当時はロシアではなく「ソ連」だったから。だから、こういう作風になったのかなと思う。
当時のソ連を知るという意味でも貴重な作品だと思う。ウクライナがロシアと一緒になりたくない理由がよく理解出来る。ソ連は無くなっても、ロシアは本質的にソ連と同じということもよく理解できる。
一時は上映禁止も噂されたらしいけど、ならなくて良かったと思う。ロシアがやったことは許されないけど、これはまた別の問題。ただそれも、自分が日本人だから言えるのかもしれない。もし自分がウクライナ人だったらと考えると、複雑な気持ちになる。
