チェルノブイリ1986の作品情報・感想・評価

「チェルノブイリ1986」に投稿された感想・評価

MOVIX 亀有 初ナイトシアター
映画館はナイトシアターということで、かなり空いており、映画に集中できた。
内容の感想としては、なにか物足りない印象が強い。当然だが放射能は、そもそも見えないため、敵としての認知が難しい。例えば戦争映画では、敵味方がハッキリとしており、敵が迫れば恐怖心を認知できる。そこが放射能においては恐怖であるが、物足りなさを残した。
ニタ

ニタの感想・評価

3.6
今だから観ておこうかという気になった1本。
ロシアのウクライナ侵攻時でもあり、何だか色々考えさせられる。

チェルノブイリ原発事故に男女の物語を絡め、一般人の目線で描かれている本作。
10年ぶりに会った元カノが10歳の子を連れていたら、そりゃおや!?(親w)だろうし、こんな酒ばっかり飲んでる消防士大丈夫か~とか思っていると事故発生。

戦場のような爆発現場の消防士の混乱、病院の惨状はリアルで目を覆いたくなる。後半は貯水タンクの排水弁を手動で開くという超危険な任務に向かう内容で、さながら『ポセイドン・アドベンチャー』のような緊張した潜水シーンが続く(ただし“お湯”!)

序盤、アレクセイとオリガの話は少々間延して感じられたが、子供を挟み、切なさや被爆の恐怖が徐々に増してくる。
多くの人々がある日急に住み慣れた土地を追われる様子は、福島やウクライナを想起させる。

国の為に犠牲となった人々に捧げられた作品なことは明白だが、これだけ年月が流れても当時のソ連の体制を批判するような描写はごく僅かで、踏み込んだ表現は今もなお難しいのかと思わせた。
現在、日々のニュースに、核戦力が臨戦態勢に置かれるかもしれない事態が実際に来るのではと感じてしまう。
絶対にあってはならない。
この映画は製作国がロシアで冒頭に登場人物とその運命は創作であるとあったため、あらゆる面で話が美化されていると考えていた。しかし、意外にもストーリー自体は現実味があった。また、当時のソビエトの体制にも触れられたことに驚いた。

あとロシア人可愛いすぎる。
ぶみ

ぶみの感想・評価

3.5
その日、世界は変わった。

ダニーラ・コズロフスキー監督、製作、主演による実話をベースとしたロシア製作のドラマ。
1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所4号炉が爆発、事故処理にあたる消防士等の姿を描く。
ロシア製作であることから、一時は公開が危ぶまれたとされる曰く付きの本作品の是非は、様々な意見があるものの、国家としてのロシアではなく、一映画人の作品だとして、公開を決定した配給会社ツインには頭が下がるばかり。
物語は、もはや誰もが知っているであろう現ウクライナに位置するチェルノブイリ原発事故を扱っており、監督であり主演でもあるコズロフスキー演じる消防士の姿を通じ、一体彼の国では何が起こっていたのかが、迫力の映像で綴られている。
もちろん、あくまでも市民目線から語られており、その裏で動いていた政府や他機関の描写は少ないのだが、それでも原発事故がもたらす悲劇や混乱ぶりを伝えるには余りある内容。
製作国はさておき、映画に国境はないことを痛感させられるとともに、同じく原発事故が起きた日本人としては思うところが少なくなく、観て損はない一作。

俺は太陽の管理人。
sakura

sakuraの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

チェルノブイリで大きな原発事故があったのはもちろん知ってるけど、詳しくは分かってなかった。
というか、考えた事がなかった。

手動でバルブを開けに行く件は福島と同じ。。
やっぱり責任感のある人が犠牲になってしまう…
あの女性が息子に別れた彼の名前を付けたのは再会しないと思ってたから?
最後は被曝してしまった彼に寄り添ってたけど大丈夫なのか心配になった💦
だって息子がいるのに…
実話では無いみたいだけど、ああいう事もあったんだろうと想像はできる…

movix
pier

pierの感想・評価

3.5
1986年のチェルノブイリ原発事故に着想を得たフィクション。
元恋人と10年ぶりに再会を果たした矢先、原発で爆発事故が発生。
原子炉が爆発したとは思わなかったのか、最初の消防士たちが無防備で怖い。
何度も出てくるキエフというワードに、今のロシア軍事侵攻を考えずにはいられない。
チェルノブイリの事故がベースですが
ストーリーは創作なので注意です。

全体的に色々と説明が乏しく
どの人物にも共感が出来ず。

何か大変な事になってるけど
何でそんな事になったの?
何か急にあんな事してるけど
何でそんな態度になったの?
の繰り返しでした。

消防士の心境を少し掘り下げて
様々な「急な行動」の理由を
その時々に知りたかったです。

結構POPな曲で洗練された画を
アピールしたいのかなと思うシーンが
特に前半に多かったですね。
この作品では不要でしたが…。

大佐の暴走辺り スリラーなのかと
思ってしまう 大袈裟な展開で
要所要所で 制作側の満足感が
私には伝わって来ませんでした。
頭の中を渦巻く「???」達。

当時の映像も 何が伝えたいのか
テロップかナレーションが欲しかったです。

事故現場を中心に映したドローン。
あの引きの映像は凄かったですね。


「ああ。私は子供だ。
     親はソビエト体制。」

・・・・・・・・・・・・・・・

気になって色々と調べて見たら
主演のダニーラコズロフスキー 初監督作品
の様ですね。なるほど合点です。
Seaneko

Seanekoの感想・評価

3.8
なんとなく"ボルト"も思い出したが過酷。誰かが英雄で被害拡大を止めたというよりは、人生うまくいかないなあとなんだか自分に重ねるところが多々ありました。コロナもそうだけど放射線も目に見えないし、その恐ろしさを再認識。福島はどうなっているのだろうか。汚染水の話を少しくらいしか聞かないけれど除染作業とか今でもしているのでしょうね。
チェルノブイリは戦争中だし..悪い偶然とかないよう祈るばかりです。
木蘭

木蘭の感想・評価

4.4
 エンドロールの詩の朗読も含めて、極めてロシア的な情緒に充ち満ちたディザスター映画。
 安易な愛国映画や英雄譚なのでは?と不安だったが、そこはちゃんと踏みとどまった、堂々たるエンタメ作品だった。

 物語の前半は、あの頃のファッションや音楽といった情景を色彩豊かに再現したソ連版バック・トゥ・ザ・80sの世界で繰り広げられるメロドラマなのだが、時折差し込まれる報道で見知ったチェルノブイリやプリピャチの景観が、これから起こる惨劇を思い出させ、くさびの様に心に突き刺さる。
 中盤に起こる主人公たちの人生を狂わせる事故の発生、あの有名なスピーカーから流れるアナウンス、青い炎、赤化した松林・・・崩れゆく日常と高まる緊張の中、主人公が身を挺して挑む困難とクライマックス、そしてロマンス・・・という展開は、ディザスター映画の基本通りで、演出や映像のクォリティも高い。素直に泣けてしまう。

 これは人災だと劇中で語られるが、責任者なんて今更どうでも良いとも語らせる姿勢は、国外の評論で批判されているし、それももっともだとは思うが・・・殉死を覚悟している現場の人間にとっては、それがリアルな心情なのだろうとも思う。
 最も英雄的な瞬間を描いているので、悲惨で残酷なその後の事故処理や放射線障害についても、ほとんど描かれていない問題もある。
 勿論、ロシアで描く限界・・・それは政府や原子力産業界の協力を受けているだけではなく、まだ劇映画として当事者たる観客が向き合える限度というのがあるのかも知れない。
 それでも、一寸したシーンに皮肉めいた事を忍ばせているし、予感させるシーンを入れ込んでいる。だから直接的に描かなくとも、彼らには絵が浮かぶのだろう。

 エンドロールの曲が、音楽に合わせた詩の朗読というのもロシア的で、変わってしまった人生を嘆く詩だと思うのだが・・・しかし何故、日本語字幕を用意しない!?必要だろ!
seapoint

seapointの感想・評価

3.0
なんというタイミング。ウクライナが世界中から注目されているからでもなく、日本では福島の原発事故もあったわけだから、それより前に起きた事故を知りたかった。目に見えない、匂いもない、でも気づいたら体が汚染されている。一体どこまでの範囲?

逃げるだけなら果てしなく逃げれば良い。しかし原発関連従事者はその根本を処置しなくては限りなく拡大する。いくらスイスで放射線専門の病院があると言ったって、直に強烈なものを被るなんてほとんど自殺行為。しかもアレクセイ、何度も任務をこなしている。スイス病院の枠も交流できなかった息子へのせめてもの償いか。死をもってというより生きていて欲しかった。生きてこれからの人生を共に歩んで欲しかった。

こういった大惨事は犠牲者ありき。政治家や企業のCEOはただ委託するだけの無能となる。危険なものは基礎中のキソを、金銭の出し惜しみや怠惰な作業は取り返しがつかない。悲劇を無念で終わりにしたくない。身を捧げた人々は何よりも尊く、彼らあって我々は生きているのだな。
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