別れた今も、ところどころで思い出す恋のかけら
一緒に食べたかったバースデーケーキ
一緒に育てたかった猫
懐かしい光の中でダンスをしていたあの日が
「ナイトオンザプラネット」のウィノナ・ライダーみたいに色んな人の色んな人生を少しずつ見届けながら、その端っこで自分のあの頃を見つめてる。
7月26日が忘れられないでいる
何度も何度も繰り返していくこの日、いつのまにかずっと先に進んでしまった君。
立ち止まった僕。
あの時もし僕が君にちゃんとした言葉を投げかけていたら、君と共に未来に進めたのだろうか?
クリープハイプの歌詞が物語を支配して、伊藤沙莉さんの圧倒的ヒロイン感が心地よくて、友達のような気持ちで2人の恋を見届けていた。
ちょっと思い出しただけ
だけど、一旦こぼしたらじんわりと広がる布の染みのように、歯止めが効かないほどにその子との幸せな日々が蘇ってくる。
どうこうする気はないけど、あまりの生々しい感情の昂りに、少し背徳感すら生まれて・・・
きっと、誰にでもひとつはある、そんな過去をリアルに刺激する物語。