このレビューはネタバレを含みます
しんど……
恋愛要素じゃなく小劇場界隈で芽が出ない苦しさがどこか自分と重なってしまって辛くなった。照生は怪我をしてなくても、ダンサーとして生計立てるのなかなか難しかったんじゃないかな……仲良いダンサーの女の子が10代後半でどんどん出世していくの残酷すぎない？
葉ちゃんが演劇の世界をちょっとかじって運転手になったってのも……はい………うん……………演劇の世界から見た”東京”の苦しさ難しさ、2人の絶妙に社会に向いてない感じがじわじわ突き刺さって、なんだか自分の数年後を見たような気持ちになった。クリープハイプでとどめ刺された。これそんな映画じゃないんだけどな。
それでも付き合ってる時の2人はいじらしくて素敵なんだけれど、時間を遡るほど走ったり踊ったり、脚を自由に使ってるシーンが増えていったのも切なかった。水族館にいた2人がいちばん生き生きしてたな。
わたしは恋愛に関して全然大人じゃないので、過去の大恋愛にどう向き合うべきかわからないのだけど、理由は秘密にしてケーキを食べるくらいの陶酔は許されるのかもね。
恋人と一緒に観たけどもう別れちゃったのもあって本当にしんどい1本になってしまった(笑)
