NAO141

パール・ハーバーのNAO141のレビュー・感想・評価

パール・ハーバー(2001年製作の映画)
3.4
う~ん、なんか惜しい作品。

大ヒット『アルマゲドン』を手掛けたマイケル・ベイ監督とプロデューサーのジェリー・ブラッカイマー、再びのタッグながら…う~ん。本作は当時の最先端CG技術により、戦闘シーンは確かに迫力がある。音響演出もなかなかで、実際に第74回アカデミー賞にて〈音響効果賞〉を受賞している。が、音響や演出に力を入れた結果であろうか、戦争を描いた作品かというと、史実を大幅に脚色あるいは無視したような演出も目立つ。それもあってか、アカデミー賞受賞作品でありながら、同時に同年のゴールデンラズベリー賞にもノミネートされている。戦争映画というよりも恋愛映画といえるかもしれない。

兄弟同然に育ったレイフとダニー。レイフは志願し、知り合った女性イブリンを置いて戦地へ。ある日、レイフが戦地で亡くなったという訃報が届けられ、悲しむダニーとイブリン。二人はお互い前に進むため恋仲に(…なんでやねん)。その後、実は生きていた事が判明するレイフ。戦地から戻り、ダニーとイブリンの関係を知り、ダニーと喧嘩。そうこうしている間に日本による真珠湾攻撃が始まり、という展開。こういった三角関係、嫌いではないけれど笑(自分が当事者なら嫌だけれども笑)、パール・ハーバーに絡める必要があったのだろうか、とは思う。しかし、実際には戦時中、こういった事もあったのかもしれないね。

日本軍の屋外での軍議シーンなどに妙に違和感を感じる。もう少し史実も丁寧に描いた作品だったら良かったかな。ベン・アフレック、ジョシュ・ハートネット、ケイト・ベッキンセイルは好きな俳優なだけに惜しい作品だったなぁ。
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