田山信行

ジェームズ・ボンドとしての田山信行のレビュー・感想・評価

ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)
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いきなり非難轟々の声から始まる。確かに発表当時のダニエル・クレイグへのバッシングっぷりは酷かった。前任の役者もそれなりに物議はあったんだろうけど。最もバランスの取れたボンドであったピアース・ブロスナンのイメージは大きかった。

当時は『トゥームレイダー 』に出ているぐらいでしか知らなかったが今までのイメージとは違うとは感じたけど拒否感はなかったな。ブロスナンと180度違う硬質なイメージで逆にこれぐらい違う方が良いのかもなと。

初作『カジノ・ロワイヤル』で一気にイメージが覆った。周りの手のひら返しっぷりにも凄いなと思ったけど。いきなり最初の批難から脚本家のストライキや怪我、またコロナとけっこう難儀に見舞われ続けてたのだな。改めて。

変革を求めたスタッフとダニエル・クレイグが一丸となってシリーズへ取り組んだからこそノー・タイム・トゥ・ダイでの境地にまで辿り着くことが出来た。これまでには成し遂げられなかったことを。

ダニエル・クレイグ15年間お疲れ様。
田山信行

田山信行