いきなり非難轟々の声から始まる。確かに発表当時のダニエル・クレイグへのバッシングっぷりは酷かった。前任の役者もそれなりに物議はあったんだろうけど。最もバランスの取れたボンドであったピアース・ブロスナンのイメージは大きかった。
当時は『トゥームレイダー 』に出ているぐらいでしか知らなかったが今までのイメージとは違うとは感じたけど拒否感はなかったな。ブロスナンと180度違う硬質なイメージで逆にこれぐらい違う方が良いのかもなと。
初作『カジノ・ロワイヤル』で一気にイメージが覆った。周りの手のひら返しっぷりにも凄いなと思ったけど。いきなり最初の批難から脚本家のストライキや怪我、またコロナとけっこう難儀に見舞われ続けてたのだな。改めて。
変革を求めたスタッフとダニエル・クレイグが一丸となってシリーズへ取り組んだからこそノー・タイム・トゥ・ダイでの境地にまで辿り着くことが出来た。これまでには成し遂げられなかったことを。
ダニエル・クレイグ15年間お疲れ様。