若きカナダ人登山家、マーク・アンドレ・ルクレールのドキュメンタリー。『フリーソロ』のアレックス・オノルドが「自分よりクレイジー」と言うだけあって、とんでもない人物だった!
なんと命綱なしで、岩肌ですらない凍った滝を、アックスとアイゼンの感触を頼りに垂直に登っていくという。そりゃあ下見しないわけだ…凍った滝なんてどんどんコンディション変わるし…
驚異的な記録を打ち立てているのに、全くそれをアピールせず、取材陣がいると単独登攀にならないからと黙って一人で登りに行ってしまう。2回目なら着いてきてOK!というところがなんとも無邪気。
ADHDとのことだけど、好きなものに出会いそれを極めようとする姿は本当に幸せそうだったし、その片鱗をカメラで記録し、作品として世に送り出してくれた製作陣に感謝。