花火

よだかの片想いの花火のネタバレレビュー・内容・結末

よだかの片想い(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

監督・安川有果と脚本・城定秀夫のタッグが異色と言われるけれど、安川さんは『激写!カジレナ熱愛中!』を撮っていたこともあるので、実はそんなに突飛な組み合わせでもないと思ったり。そんな城定秀夫も絶賛のラストカットは、屋上というロケーションに過度に主張し過ぎない陽光、そして肩の力が抜けたダンスとこれはエモーションに昇華されるのも間違いない。いちばん感動したのは撮影現場を訪ねたアイコが、自分を演じる女優と波打ち際を歩く場面。飛坂について打ち明けられるその画面で左にアイコ右に女優を配置することで、痣の無い側を見せるアイコとメイクの痣のある側を見せる女優と、立場の違いを残酷なほど浮き上がらせるこの画面が秀逸。
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