観ていてぶっ飛んだ！
超本格的な香港アクション！重厚なストーリー！どこをとっても死角ナシ！
主演のチョン役のドニー・イェンは勿論だが、悪役ンゴウのニコラス・ツェーを始めとする他のキャストの方もスタントの方もとにかくハイレベル。
格闘シーンも銃撃戦もとんでもないハイスピードで目が追いついても理解がギリギリ追いつかないイタチごっこ。
目を見張るどころか目ん玉が飛び出そうなシーンばかりで見どころ満載！
あと日本版ではラスト15分、アクション映画史上最も苛烈で壮絶な死闘が勃発！…と謳っている。確かにそうだが、なんなら精神的には126分最初から最後まで常に死闘と言っても過言じゃない。
正義と悪、白と黒の狭間のグレーゾーンで悪を許さずひた走るチョンたち警察と、道を外してしまったンゴウたち…過去の因縁が明らかになった時は、心を揺さぶってくる。
それでも正義を求めるチョンたちはカッコ良かったが、ンゴウを悪と断じて切り捨てる事も出来なかった。
警察というテーマを上手く深掘りしていて、善悪のボーダーラインで観ている側も葛藤するような闘いが全編を通して繰り広げられていた。
主題歌の「對峙」という曲も深い余韻を残す傑作だった。
