takanoひねもすのたり

サムワン・インサイドのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

サムワン・インサイド(2021年製作の映画)
2.9
殺人の理由が、すげぇ甘ったれた理由でズッコケたwwww

高校卒業まで数ヶ月という時、主人公マカニのクラスメイトが次々と殺される。
おまけに殺した人間の秘密を暴露してグループチャットにアップして情報共有して差し上げるというサービスっぷり。
他人に言えない秘密を抱えた同級生は怯え、マカニもまた隠したい過去があるため殺人鬼に怯える……というティーンズスラッシャー。

被害者ひとり目(いじめ)ふたり目(レイシスト)の秘密持ちだったので、それ相応の罪状で殺害されるのかと思いきや、鎮痛剤乱用の男子の殺害は理由が軽くて思わず涙がwww
(違法なブツならまだしも鎮痛剤なのに💧)

この殺人鬼、ターゲットのスケジュールをおさえ、そっくりのマスクをつくり(3dモデリングソフトから3dプリンターで制作)写真を沢山撮り、プリントし、飾り……と、まあ念入りの手の込みよう。

序盤〜中盤で伏線は置いてあって、手先が起用、改造得意なら某人物がそうじゃないかなと思っていたら、その通りで、それでは動機は何なんだと思えば………💧

『孫氏を教えたのが間違いだったな!』
と殺人鬼は最後の最後にとっておいた真のターゲット(他はみんな偽善者の顔を暴いてやる……って感じの前菜とついで扱い💧)を殺した時に叫び。

だからこんな手間暇コスプレまで用意した計画を……(雑にいうと孫氏の兵法は『奇策』を推してる戦略)

それにしても恵まれし者の(父親からの)我慢ならない抑圧ですか。
家族はともかく、学校ではいい仲間に恵まれていたのに、そこに気付けなかったのは、己の中にある傲慢さでは。

この監督の『クリープ』『クリープ2』は面白く観たんですが、こちらの作品は悪くはないとはいえ、ちょっと薄味。
でも次作に期待したい気持ちもあるので、そっとチェックはしていこうかな。